先輩からのメッセージ

作業療法士を目指したきっかけは？

自分自身が幼い頃に交通事故に遭い、リハビリを受けた経験があります。しかし、当時は事故に遭ったことによる恐怖やショックから、「もう歩けないのではないだろうか」と大きな不安を抱えていたことを覚えています。その際、リハビリを担当して下さったセラピストが優しく寄り添って下さり、回復までに時間はかかったものの前向きにリハビリに取り組むことができました。

この実体験から、心身に何らかの病気やけがを受けた方の不安な気持ちに寄り添い、少しずつであっても笑顔でその人らしく生活していけるよう支援したいと思い、作業療法士の道を目指しました。

これからの目標は何ですか？

入院加療やリハビリが必要となった患者様に対し、自分らしく生きていけるようになることを目標にリハビリを行っています。しかし、病気やけがにより完全に元戻りの生活とは違う状態になったとしても、患者様の希望を共有して一つでもできること増やし、安心して退院していただきたいと思っています。

その為にも、日々の経験を通して課題にひとつずつ向き合うことで成長し、知識、技術を身につけていきたいです。また、患者様とのコミュニケーションの中で日々の些細な変化に気が付ける様、丁寧な関わりを心がけていきたいです。

作業療法士を目指す人へ

作業療法士は心身へのリハビリをすることで、患者様やご家族様が元気にその人らしく生活できるようにサポートする職業です。当院では、日常生活動作練習だけでなく家事や仕事、趣味活動を取り入れたリハビリを実施しています。また集団でのレクリエーションも行っています。入院生活という限られた空間の中で、患者様が少しでもリハビリによる達成感や満足感を感じられるよう、一人一人に合ったリハビリの内容を考え実践しています。

病気やけがにより、戸惑いや不安を抱えている患者様に寄り添うことは簡単なことではありませんが、その方のペースに合わせながら共に少しずつ進み、退院される際の笑顔がやりがいに繋がります。

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